すぐ角を
曲るように、樹の枝も指せば、おぼろげな番組の末に箭の標示がしてあった。
上野行、浅草行、五六台も遣過ごして、硝子戸越しに西洋小間ものを覗く人を透かしたり、横町へ
曲るものを見送ったり、頻りに謀叛気を起していた。
さて下りる階子段は、一曲り
曲る処で、一度ぱっと明るく広くなっただけに、下を覗くとなお寂しい。
それをひょいと
曲ると、イキナリ眼前に展げられた異常な風景!
事務所の角を
曲ると、鉄工場の黒い建物を背景にして、二つの大きな、深い、乾船渠の堀が横たわっている。
川を渡ってから暫く街道を歩き、それから路地を右手に
曲ると、そこは城山の峯尾の麓になるので、次第に急な爪先き上がりの坂道になる。
たとへば須田町の通りが非常に賑かだけれど、一寸梶町青物市場の方へ
曲るとあすこは暗くて静かだ。
C雜誌の若い記者が、この角を
曲るとめそ/\泣けて來ると言つたその杉籬に添つた曲り角まで來ると、私も思はず不覺の涙を零した。
大塚より氷川へ下りる、たら/\坂は、恰も芳野世經氏宅の門について
曲る、昔は辻斬ありたり。