今年の夏なども帰国すると、尹
書房はどうして嗅ぎ付けたものか、最早その翌日には、庭先に件のおどおどした体を現わしたことである。
この一週間ほど前に河出
書房のF君が来て、自分は安岡君の悪友で「悪い仲間」その他のモデルだと名乗り、安岡君について一席弁じていった。
(西瀬英一著、竹村
書房刊)南紀州、つまり熊野から串本、新宮あたりの本州最南端の風物を描いたものである。
其表紙の絵をば著者と
書房とから頼まれて作つたのであるから、其包を開くときにまた異やうの楽みがあつた。
——こう思った煙客翁は、もう一刻も西園の
書房に、じっとしていることはできないような、落着かない気もちになっていたのです。
歌集に、「海やまのあひだ」(大正十四年、改造社)「春のことぶれ」(昭和五年、梓
書房)がある。