エツヂストーン島では殆ど凡ての疾病は、禁ぜられた樹
木の実を食べた為に起つたのだと考へられて居る。
木の実の名称にま行の音が多く附いてゐるのは、此わけである。
団十郎・菊五郎など役者揃いの千本桜の時に、立女形の岩井半四郎の替り役として、
木の実の小せん、鮨屋のお里をした。
窓硝子を洩れる真昼の冬の日に照らされて、かげろうのように立ちまよう湯気のなかに、黄いろい
木の実の強い匂いが籠っているのもこころよかった。
秋の
木の実を見るまでは、それらは殆ど雑木に等しいもののように見なしていましたが、その軽蔑の眼は欧州大陸へ渡ってから余ほど変って来ました。
その
木の実は金のようにかがやいて、花はほのおのようにもえながら、しじゅうじくや葉をゆらゆらさせていました。