「欣悦」の例文

「欣悦」の書籍での例文

が、こうした小康を欣んで居た時、あの怖ろしい運命が姉夫婦を襲いかけて居たのであります。

義太郎　（狂人らしい欣びに溢れて）面白うやりよるわい。

まして、その被告人に少しでも縁故のある人たちが欣ぶのは、無理もありません。

従っていろいろなものをその欣びの中に包んでいたが、その欣びによっても紛らせきれないものが、時々大尉の神経に触り始めたのである。

これが泉鏡花の小説だと、任侠欣ぶべき芸者か何かに、退治られる奴だがと思っていた。

一、私は自分より富んでいる人からは、何でも欣んで貰うことにしてある。

また蕨にしても、——医者は値段を考えて欣んだ訳ではあるまいが。

欣懐破願を禁ず可からずと雖も、眼底又涙無き能はざるものあり。

欣悦の裡に悲哀を置けり。

心しづかに三たびも唱ふれば、紛々たる名利の境を捨てゝ寂静の土に往かんと願ふ厭欣の念、油然として湧き出づるを覚ゆるなり。

北大路欣也と香港で出会っているのがプリンセス編の二年前なんだよね。