しかし叔父さんのさういふ時の顔は、丁度神様の不思議な秘密を見出して、それと面と向き合つたやうに、気高い
歓びに輝いて来るとみんなは云つてゐます。
私はこのもつけの幸を
歓び迎へ、すぐに部長の職を辞して紀州の田辺町といふ南海の浜辺にある小都会へ、転地療養に出掛けることにした。
日の丸の国旗を軒に出した時とは、心の底の
歓び——下笑ましさとでも言ふか——の度が違ふ。
甲——よし、それなら、君達は、その「苦しみ」を「苦しみ」として享け容れ、その「苦しみ」を「苦しむ」ことによつて、どんな「
歓び」を感じてゐるのだ。
日本人には変な癖があつて、西洋人が
歓びさうなものをわざわざ観せる——自分たちの観せたいものは外にあることを知らずにゐるのである。
されば我らは神秘を尚び、夢幻を
歓び、そが腐爛したる頽唐の紅を慕ふ。
「無心」を傭ひ来つて、悲みをも、
歓びをも、同じ意界に放ちやりてこそ、まことの楽は来るなれ。