……と言うとたちまち、天に可恐しき入道雲湧き、地に水論の修羅の巷の流れたように聞えるけれど、決して、そんな、物騒な
沙汰ではない。
「大阪の城堀埋り、本丸許りにて浅間と成り、見苦敷体にて御座候との
沙汰にて御座候」
西の宮の時には別にお差し止めの
沙汰もなかったので、今度も大丈夫だろうと多寡をくくって持ち出して来たところが、右の次第で金銀だけは取りのけろと云うことになった。
お中止になったそのお
沙汰を聞いて、響きの物に応ずるごとく、たちまち鳴りだしたのは余人ならぬ伝六でした。
江戸時代にはなにかの裁判
沙汰があれば、かならずその町内の家主が関係することになっているので、岡っ引を勤めていた半七老人とはまったく縁のない商売ではなかった。
元より破門の
沙汰がある上は、伴天連の手もとをも追ひ払はれる事でござれば、糊口のよすがに困るのも目前ぢや。
丈「返して呉れと云っても仕方がないわ、それに此の節は勧解
沙汰が三件もあり、裁判所
沙汰が二件もあるし、それに控訴もあるような始末だから、何と云っても仕方がない」
自分の感覚でさえが自分の経験したことを信じないような場合に、他人に信じてもらおうなどと期待するのは、ほんとに正気の
沙汰とは言えないと思う。