漂う の例文

漂泊・漂流 等の意味を持つ「漂う」の例文です。カジュアルな用途・伝統的な用途のそれぞれを知れます。

「漂う」の書籍での例文

源内法師の居間には、髪の毛を焼いたらしい不気味な臭ひが漂うてゐた。
鼻のさきに漂う煙が、その頸窪のあたりに、古寺の破廂を、なめくじのように這った。
エーテル波の漂う空間の声! 僕はそれを聞いていることにどんなに胸を躍らして喜んだことでしょう。
彼らが戦場における陰惨な苦しい過去を考えると、ガラス窓を通して、病室のうちに漂うている平和な春の光が、何物よりも貴く思われるのであった。
旅の心が伴ふ危険や煩ひをすつかり、同行者が負担してくれるだけでも、尖つた寂しさではなく、何かかう、円かな寂けさと謂つたものが、心に漂うて居ることが多い。
それは室内に漂う寒さと戦いつづけている証拠だった。
供奉の武将達も、或は河内に、或は伯耆に、北条氏討滅の為にあらゆる苦悩を味った訳であるから、此の日の主上及び諸将の面上に漂う昂然たる喜色は、想像出来るであろう。
所が三月十四日のこと、前夜の濃霧の名残りで、まだ焼色の靄が上空を漂うている正午頃に、その橋を、実に憂欝な顔をして法水麟太郎が渡っていた。
風に漂うて横ざまに吹き到る。
雲、童をのせて限りなき蒼空をかなたこなたに漂う意ののどけさ、童はしみじみうれしく思いぬ。

「漂う」のオンラインでの例文

 空を漂う優雅な天使。
哀愁漂う駅降りた駅はここ。
ひんやりとした空気感漂うこの曲は、どちらかというと秋の始まりにおすすめ。
シリーズ内で屈指のイタリア感が漂うヤリイカのペペロンチーノ。
深夜の雰囲気が感じられるこの曲は、大人っぽさの漂う良質なシティ・ポップです。
そんなこんなで町田は最終ラインでボールを確保した後はメチャクチャ練習しただろオマエラ!という空気漂う繋ぐビルドアップでボールを大切にしながら前進する。
ラヴェルやドビュッシーなどのフランス和声にも通ずる色彩豊かなボイシング、ラフマニノフなどロシアの作曲家にも通ずる、作曲に漂うロマンチズム。
1秒でも何かが狂えば、きっと一瞬で観客を落胆させてしまうだろうという緊張感が漂う空間。
国鉄の昭和っぽい雰囲気が漂う滝川駅周辺市街と空洞化再び旭川を目指すにあたり、滝川という駅で根室本線から函館本線に乗り換える必要がある。
車内は高級車特有の静粛さと、柑橘系の上品な香りがかすかに漂う

「漂う」の他の表現

日常的に使用されていない形のものも列挙します。実際にその使用されているかは、クリックして例文を確認してください

逸れる浮く

「漂う」の関連語句

動く行く参る生活生きて行く食う生きる食べる

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