余はここに敢て彼の
無学を公開せんとするものである。
独身の
無学な女が畑も持たずに山中の村では暮しの立てようがないかも知れないからである。
自分の政見に耳を傾けないのは怪しからんと腹を立てたり、天下の政治について質問されて、返事もできないほど、
無学低能、官能主義のデカダン野郎などと考える。
就きましては、お前が名代に出て何かのお話を申し上げろということでございましたが、
無学のわたくしが皆さま方の前へ出て何も申し上げるようなことはございません。
手紙などを書く場合も同様で、外国人のやうな手紙を書かうとするから、結局は外国の
無学な女か子供の書くやうな手紙になつてしまふ。
余はここに敢て彼の
無学を公開せんとするものである。
即ち彼は才能ある人ではあるが、文学者としては恐ろしく
無学であると。
此に於て、農学博士さんも人蔘の種蒔では、到底
無学の婆さんに及ばない訳。
今東光君は好学の美少年、「文芸春秋」二月号に桂川中良の桂林漫録を引き、大いに古琉球風物詩集の著者、佐藤惣之助君の
無学を嗤ふ。