隠れ簑・隠れ笠が舶来種と見られるのも、無理はないが、簑笠は、神に扮する
物忌みの衣であることは、日本紀一書のすさのをの命追放の条を以ても知れる。
此等は、皆、被りものに近づいたもので、
物忌みのしるしであり、神に仕へる清浄潔白な身であることを示すのである。
此は、男の児が、くなどに奉仕する
物忌みなのである。
さうして、一週間といふもの完全に、小忌人の様な
物忌みをして、村の神事役の人と共に一つになつて、祭儀の観察をさせて貰うてゐた。
つまり祭祀の時の神として来向ふ若干の神人が、臨時に山中・海島に匿れて
物忌みの後、神に扮装して来ると言ふ風が、半定住の形を採つたのである。