なぜなら大和飛鳥へ進出してそこの
王様を追いだして中原を定めたのはヒダの
王様でありました。
驚いて見てゐた
王様に娘は「
王様、私は決して悪い病気にかかつたのではありません。
そうだけれども、
王様だけれども、雨が降るからねえ、びしょぬれになって、可哀相だったよ。
やがて三人は眼もまばゆい大広間に来ると、
王様を真中に、姉さんは右に、花子さんは左に腰をかけました。
天子さまの御命令を少しも聞かないばかりでなく、都からさし向けてある役人を攻めて斬り殺したり、人民の物をかすめて、まるで
王様のような勢いをふるっておりました。
さうだけれども、
王様だけれども、雨が降るからねえ、びしよぬれになつて、可哀想だつたよ。
すると話のついでに、きょう、
王様が美しいお姫さまをつれて、川へ遊びにお出かけになるということを聞きこみました。
このおばあさんは、つむを使ってはならないという、きびしい
王様のおふれを、つい聞かなかったものとみえます。
そこで兵隊のシモンは父親から分前を貰ってほくほくもので自分の領地へうつしまた
王様のところへ行って仕えました。