先住の室が自ら其身を封じたる一室は、不開室と
称へて、開くことを許さず、はた覗くことをも禁じたりけり。
が、近頃大流行の電気風呂を取りつけてあるところから、一般に電気風呂と
称ばれていた。
振り動かすカンテラの火の尾をひくような、間のびした声で、駅の名を
称んでいた。
「多くの批評家はマルチャノフをひどく
称讃してゐるが、私は次のことを言はざるを得ない。
山でありながら、蒙古
称もチベット
称も山といっていない。
僕に幸徳の事を口を極めて
称讃した如く、石川は、僕の事をも幸徳に、輪に輪をかけて話して置いたものらしい。
(予は敢て友人とは
称せざる可し)請ふ、予が精神的健康を疑ふ事勿れ。
偖悪魔十二の中のイスカリオテと
称ふるユダに憑きぬ。