隣りの部屋に一人の客がやって来たが、言葉がどうも郷里の北朝鮮
系である。
白い吹雪が大原の中を、点々と飛ぶ、大きく畝ねる波
系が、白くざわざわと、金剛杖に掻き分けられて、裾に靡く、吹雪は野菊の花で、波
系は芒の穂である。
アルゼンチンの二名の学生は、それぞれ仏蘭西語を話し、これがやはり白人
系の論理的頭脳と社交的習慣を目立たせてゐるのは面白い。
一九三七(昭和十二)年 七月の日華事変勃発と相前後して左翼
系の文学誌が壊滅状態となり、発表の場が急速に狭まる。
ともあれこゝに私の思想の小体
系を一冊にまとめて、民衆の心臓への接触の機会をつくり得たことはこの上もなく嬉しい。
ここに於て、北欧
系の作家中錚々たる人々でさへ、彼等の前では大きな顔ができないのである。
僕は、この問題について、いつか、左翼
系の某氏に話しました。
その時、江戸では、薩摩
系の浪士が、乱暴を働いて、西丸に放火したらしい嫌疑さえあり、遂に三田の薩邸焼払いとなった。
業慾そうな猶太
系の赧ら顔の主人が、風の入りそうもない店の奥の薄暗いカウンターに、ボイルされた、ポテトーみたいに、湯気の吹きそうな寝顔を投げ出していた。
初生の人類より滴々血液を伝え来れる地球上譜※の本
系なり。