「繁み」の例文

「繁み」の書籍での例文

今に動くかと思つて待ち構えてゐたら、頭の上のプラタナの繁みだけが少しザワザワと揺れて動いた。

それは繁みの向う側で吹きならしているものらしいことが分った。

が、もう何処かに秋の気が動いていて、夏草の青い繁みに凋落の衰えが覗われる。

寒竹の繁みがガサガサと幽かにゆれたかと思うと、うす白い男の影がふんわり浮きあがりました。

長い／＼石段が、堂の眞下へ瀑布を懸けたやうに白く、こんもりとした繁みの間から透いて見えた。

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