博奕其のものの善悪は論外として、其の親分なるものの性格には洵に※び難い
美点があつた。
だから、真の
美点は、何人にもすぐ味得される筈のものだ、従つて、批評の使命は
美点を挙げるより欠点を指摘するにある。
単純であることは、一面、得がたい
美点でもあるが、それは相手との関係次第で、世の中が複雑になつて来ると、その手では押して行けない部分ができるのである。
素朴、恬淡、磊落、質実、剛健、超俗……等々の
美点にさへ似たものであるとされてゐる。
また、自分の妻の
美点を、かく知り、感謝の念を以てかく語る男が、まつたくゐないとは限るまい。