置碁の定石の御
手本通りのやりかたで、地どり専門、横槍を通すやうな打方はまつたくやらぬ。
書き方の
手本には名詞ばかり集めてあるか、または、名詞を多く含んでいる往来物を書いている。
金紋葵のだしに、緋のばれんをつけた家康の馬印は、後世のまといの
手本とも言ふべき物である。
これに反し、コルネイユは、西班牙劇を
手本として、筋の込み入つた、恐ろしく山の多い劇的物語を書いたのである。
彼等の思想や、立場には勿論同感しないが、彼等のペンをとる態度は、僕は、どこまでも、
手本として学びたいと心がけている。
大師の如き、千歳の下に日月とその光を爭ふ所の偉人を仰いで、修養の
手本とするのが、極めて安全と思ふ。
それ等の偉人の事蹟は、何かの點に於て吾人修養の
手本にもなれば、同時に支那に於ける文化發展の記念碑とも認めることが出來ると思ふ。