この人も良い人であったけれども小普請
入になって、小普請になってみれば閑なものですから、御用は殆どないので、釣を楽みにしておりました。
芝居はなし、展覧会はなし、(あなたは春陽会へいらしって?
入らしったら、今度知らせて頂戴。
まだお上のお役をしてゐた時、あそこで日の
入を見てゐたことが度々あるよ。
彼はそれをかかへこんだまま穴のなかへ
入つて行つた。
殊に、日本の巧緻なる美術工芸品は、少からず奥さんの気に
入つてゐる。
門は例の通り開つ放しだから敲く世話も
入ず、二人はずん/\と内へ
入つて見たが草木が縱横に茂つて居るのでラクダルの居所も一寸知れなかつた。
或年雲飛用事ありて外出したひまに、小偸人が
入つて石を竊んで了つた。
入江に近くにつれて川幅次第に廣く、月は川面に其清光を涵し、左右の堤は次第に遠ざかり、顧れば川上は既に靄にかくれて、舟は何時しか
入江に
入つて居るのである。