座敷の
入り口から、クルリとふりむいて、お風呂へ行ってしまった。
かれが今町の
入り口へさしかかると向こうから巌がやってきた、かれは頭に鉢巻きをして柔道のけいこ着を着ていた。
僕はこの町を歩きながら、「ははあ、これはスウエズの運河の
入り口だな」などと考へてゐた。
路地の
入り口で牛蒡、蓮根、芋、三ツ葉、蒟蒻、紅生姜、鯣、鰯など一銭天婦羅を揚げて商っている種吉は借金取の姿が見えると、下向いてにわかに饂飩粉をこねる真似した。
その声が聞こえたのかどうだかはわかりませんが、玉雄がたおれると間もなく、向うの白い高い塔の一番下の処の
入り口が開いて、そこから大勢の人が出て来ました。
その時に
入り口の戸が押しあけられて、一人の青年がはいって来た。
これはあるパドゥアの貴族の邸宅ででもあったらしく、その
入り口の上には今はすっかり古ぼけてしまったある一家の紋章が表われているのが見られた。
隅の方についている門が
入り口であろうが、掛け金や錠前らしいものもなければ、呼鈴さえもない。
彼はトンネルの
入り口の赤い灯の方を不思議そうに見つめて、何か見失ったかのように周囲を見まわしていたが、やがて私の方へ向き直った。
ふと見れば(向)に山ありて、其
入り口と覺しき穴あり。