政教子ここにおいて、奮然一起して遠洋万里の途に上り、欧米政教の大勢を一見せんとするに
至りしなり。
親房の子顕家、鎮守府将軍となりて陸奥に
至りし時、親朝は評定衆、兼引付頭人となりて国政に参与したり。
小林金平の妾おきぬが璃鶴と私通し、遂に金平を毒殺するに
至りしより、おきぬは死罪、璃鶴は連坐の刑に問われしなり。
而してその隆盛に
至りし所以のものは、有名の学士羅希に出て、之れが改良を謀るに由る。
しからば婦人が夫なる者に属してこれに仕うるに
至りしは、比較的近代のことにして、僅々数千年間の現象なり。
語を換へて言へば、日本固有の美術心より自然的屈曲を経て茲に
至りしなり、而して其尤も近き親は、戯曲と遊廓とにてありしなり。
したがって他人には天国を与えても、——あるいは天国に
至る途を与えても、天国はついにそれらの人々自身のものになることはできない。
爾来予の明子に対する愛は益烈しきを加へ、念々に彼女を想ひて、殆学を廃するに
至りしも、予の小心なる、遂に一語の予が衷心を吐露す可きものを出さず。
のみならず大抵は動機に
至る道程を示してゐるだけである。
八人の會員、みな揃へば好いがと案じつゝ、新宿驛に
至りしが、幹事の槇園君、先づ在り。