ましてその方面の歴史的或は科学的知識に
至つては、猶更不案内な人間である。
若し夫「葉じや屋」に
至つては、誰か「茶屋」を「ちやや」と書き、「葉茶屋」を「葉じや屋」と書かむとするものぞ。
即ち汝の生るるとより、父の臨終まで読誦せられたる
至重
至尊の経典なり。
此所にトムさんと言ふ
至つてお人好しの農夫がをりました、この村の人達は余りお人好しの事をトムさんのやうだとよく言ひますが、全くトムさんはお人好しでした。
彼の有名な美人彫刻家ロダンなどに
至つては殊にさうである。
上田秋成の雨月物語に
至つて「朧」の美は極致に達する。
予はこの画の如き数分の彼女を、今に
至つて忘るる能はず。
そこで、先づ、僕の意見を述べて掛るのが本統であらうが、僕は
至つて議論が下手である——友人は明確な論理を以て居ないからだと云ふ。
常も樂しさうに見えるばかりか、心事も
至て正しいので孤兒には珍しいと叔父をはじめ土地の者皆に、感心せられて居たのである。