小児三 御覧よ、脊よりか高い、障子見たようなものを背負ってるから、凧が歩
行いて来るようだ。
ズボリと踏込んだ一息の間は、冷さ骨髄に徹するのですが、勢よく歩
行いているうちには温くなります、ほかほかするくらいです。
と、頻りに画板を褒め立てますから、如何した事かと行て見ますと、こわいかに、昨日まで四角であった画板わ、今朝わ八角に成って、意気揚々と歩
行いております。
遣放しに手入れをしないから、根まわり雑草の生えた飛石の上を、ちょこちょことよりは、ふよふよと雀が一羽、羽を拡げながら歩
行いていた。
麓からこうやって一里ばかりも来たかと思うと、風も清々しい薬の香がして、何となく身に染むから、心願があって近頃から読み覚えたのを、誦えながら歩
行いているんだ。
行いて頼朝の墓を鎌倉山に開きて見よ、彼が言はんと欲するところ何事ぞ。
ズボリと踏込んだ一息の間は、冷さ骨髓に徹するのですが、勢よく歩
行いて居るうちには温く成ります、ほか/\するくらゐです。