見るから薄髪の方で耳が大きく、目が心持ち白味がかって少々気味が悪い。
戦争の後ですから惨忍な殺伐なものが流行り、人に喜ばれたので、芳年の絵に漆や膠で血の色を出して、
見るからネバネバしているような血だらけのがある。
軍人あがりとかいう噂だが、なかなか逞しい面構えのパイロットで
見るからに頼母しく感じた。
見るからに、ひどい瘠せ型の、額の広いのが特に眼につく紳士である。
見るからに、妖魔の棲んでいそうな古い煉瓦建の鬼仏洞の入口についたのが、四時十五分過ぎであった。
師匠の左内は四十前後で、色の黒い、眼の鋭い、筋骨の逞ましい、
見るから一廉の武芸者らしい人物であった。
杏丸は、まるで浮腫でもあるような、泥色の黄ばんだ皮膚をしていて、
見るからに沈欝な人相だった。
凹んだ眼窩の底に陰翳のない眼が光つて、
見るからに男らしい顏立の、年齡は二十六七でがなあらう。
家のまわりは秋ならなくに、落葉が散乱していて、
見るからにさびしい。
昔は天主閣の建っていた所が平地になって、いつしか姫小松まばらにおいたち、夏草すきまなく茂り、
見るからに昔をしのばす哀れなさまとなっています。