東方を顧れば、箱根足柄にかぶさる雲から、雨脚のような光線が流れて、大裾野は扇の地紙のように、森や小阜の折目を
正しくして、黄色に展開している。
心を
正しくしなければ諸人誠をもって仕えない、ただ才智許りでなく度量を広く持たれます様に、
見上げると、もう橋の上には鮮かな入日の光が消えて、ただ、石の橋欄ばかりが、ほのかに青んだ暮方の空を、黒々と
正しく切り抜いている。
雨はやんで、晴れ上つた青空の奧に、私は今窓に現はれた印度人が
正しく前へ向けて開いてゐたかんらん色の瞳の色が光つて居るのを見つゝ歩いた。
そうだ、
正しく東京近郊の日野に天文台を持っている轟博士だ。
日本は世界の進運に從い、統制主義國家として新生してこそ過去に犯した世界平和攪亂の罪を
正しく償い得るものである。
物的環境が
正しく調節されることは、生命が
正しく生長することである。
これはその筈で、文治は品行
正しく、どんな美人が岡惚れをしようとも女の方は見向きもしないで、常に悪人を懲し貧窮ものを助ける事ばかりに心を用いて居ります。
これも
正しく人間生活史の中に起った実際の出来事の一つである。