けだし青蛙の二字の訛りにして、その物は
きわめて蛙に類す。
これらの回想や連想が、はじめて故郷を去った若者には
きわめてありがちの断腸の思いと結び付いて、ジョヴァンニは思わず溜め息をついた。
ぎょっとしたようにきいたのを、右門は
きわめておちつきはらいながら答えました。
ちょうどこのころはこんな天気が続いて大空と野との景色が間断なく変化して日の光は夏らしく雲の色風の音は秋らしく
きわめて趣味深く自分は感じた。
私がこれから書こうとしている
きわめて奇怪な、また
きわめて素朴な物語については、自分はそれを信じてもらえるとも思わないし、そう願いもしない。
甥の山上武は二三日前、石井翁を訪うて、口を
きわめてその無為主義を攻撃したのである。
午後二時ごろで、たいがいの客は実際不在であるから家内しんとして
きわめて静かである。
という主人の言葉はあいそがあっても一体の風つきは
きわめて無愛嬌である。