死骸の角は、
じつにその撥のような形をしていて、角の先に丸い玉がついていた。
一郎の思いつきは、
じつに、すばらしいのであるが、はたして、そんなものが出来るであろうか。
庭先を指さしましたものでしたから、よくよく見ると、これが
じつにどうもいいようのない男です。
わが折竹孫七の六年ぶりの帰朝は、そろそろ、魔境、未踏地の材料も尽きかけて心細くなっていた私にとり、
じつに天来の助け舟のようなものであった。
私が先生の姿を発見したのは、
じつにその翌朝のことだった。
我が北海道は、
じつに、我々日本人のために開かれた自由の国土である。
彼らは
じつにいっさいの人間の活動を白眼をもって見るごとく、強権の存在に対してもまたまったく没交渉なのである——それだけ絶望的なのである。