だいたい推理小説というものは、トリックの新発明が主要な
課題となり、これによって読者と智恵くらべをするものだ。
何れも文学者らしい態度で堂々とこの
課題を征服した。
何が個々の特色であり、何が共通の
課題であるかを判然と区別し、互に相犯さず、常に好ましい刺激を与へ合ふことこそ、芸術修業に欠くべからざる友情的結束である。
子供のころ、故郷といふ
課題で作文を作つたことを覚えてゐる。
例へばS又はCHの発音を完全にするために行ふ「発音体操の
課題」(竹屋が竹立てかけた式ではあるが)
現実をありのままに把握することが、また、味得さるべき体験を論理的に言表することが、この書の追う
課題である。
小生は勿論「けふの自習
課題」の作者に芸術的嫉妬を感じ候。
子どももなく、生活にも困らない夫婦は、何か協同の仕事を持つことで、真面目な
課題をつくるのが、愛を堅め、深くする方法ではあるまいか。
初学者はこの書によって入門し、倫理学の根本
課題の所在と、その解決の諸方途との手引きを得ることを自分は薦めたい。
そこに人間の最も人間らしい悩みの中心
課題があり、そこからまた従って英知とか諦めとか悟りとかいうものが育ってくるのである。