殆ど此撫で物位が人形の
起原をなすもの位に考へられてゐるが、なか/\そんな短い歴史ではかたづけられないのである。
恐らく、異郷人と交易行為を行ふ場処は、かうした棚を用ゐたので、その更に
起原をなすものは、棚に神を迎へ、神に布帛その他を献じた処から、出てゐるのである。
此夜話の題目に択んだ翁は、其翁舞の
起原を説いて、近世の歪んだ形から、元に戻して見る事に落ちつくだらう、と思ひます。
とにかく、今役者のつけるかつらと、昔の人が被つたかつらとは、同一の
起原から出たものだと言ふことだけは訣る。
歌合せの、刺戟となつた点だけから見れば、在り来りの聯句・闘詩
起原説は、手を携へて見る事が出来る。
八・十の歌が必しも皆まで、此から言ふ成因から来たとは断ぜられまいが、尠くとも
起原はかうである。
罪過の語はアリストテレスが、之を悲哀戯曲論中に用ひしより
起原せるものにして、独逸語の所謂「シウルド」是なり。
その間にこれらの各集団は、その共通
起原の伝習も痕跡も失って、各々違った言語や風習や宗教を持つようになり、まったく異なった種族を形づくってしまった。
ことの
起原といふのは、醉漢でも、喧嘩でもない、意趣斬でも、竊盜でも、掏賊でもない。