皆
足どりの、忙しそうに見えないのが、水を打った花道で、何となく春らしい。
その声の下に、ドッと飛びこんできた詰襟服の一団は、有無をいわさず手どり
足どり、僕を担ぎあげて、表に待たせてあった檻のような自動車の中に入れてしまった。
もう別に、速駆けをする気も起らなくなったらしく、その
足どりは、むしろ重かった。
古ぼけた大きな折鞄を小脇にかかえて、やや俯き加減に、物静かな
足どりをはこんでゆく紳士がある。
アスファルトの舗道に、凍りつきそうな靴を、とられまいとして、もぐような
足どりの帆村荘六だった。
彼はなんとなく拘りのある
足どりをして道の両側に立ち並ぶ家々の様子に、深い警戒を怠らないように見えた。
といおうとしたけれども、火がつくばかりに駅夫がせき立てるので、葉子は黙ったまま青年とならんで小刻みな
足どりで、たった一つだけあいている改札口へと急いだ。
放哉の句作は早く中学時代に始まっており、四一歳で死去するまでの
足どりを十の時期に区分してある。