しかし、以上の三未踏地でさえ
足もとにも及ばぬという場所がいったい何処にあってなにが隠れているのか、さぞ読者諸君はうずうずとなってくるにちがいない。
足もとは暗いが、木の梢だけは、夜の空にかっきりと黒く張って、穂高の輪廓は、ボーッと、物干棹でも突き出したように太く見える。
僕の立っている
足もとには、崩れた瓦が海のように広がっていて、以前ここには何か大きな建物があったことを物語っている。
さざ波は
足もとへ寄って来るにつれ、だんだん一匹の鮒になった。
ただ露柴はどうかすると、
足もとも少々あぶなかった。
「ところが、おめがね違い、
足もとから火が出たんですよ。
舗道へ降りると、ちょっと
足もとのあたりを一、二度見廻していたが、すぐ折竹に気がついたらしく、
——山の岨を一つ曲ると、突然私たちの
足もとから、何匹かの獣が走り去つた。
それが近くなるに従ってだんだんに大きくなって、自分たちの
足もとへ来ては、一間に高さが五尺ほどの鼠色の四角な石になっている。