が、若殿様の方は、気負つて駆けてお出でになつた所でございますから、むづかしい御顔をなすつて、二三度御み
足を御踏鳴しになりながら、
しかし「離れ」の閾の内へは滅多に
足も入れたことはなかった。
その内に、酔が利いて来たのか、ひょっとこの
足取がだんだん怪しくなって来た。
「きのう己の兄きの
足一つの神が、お前に犬をやったそうだから、己も今日は礼をしようと思ってやって来た。
が、若殿樣の方は、氣負つて驅けてお出でになつた所でございますから、むづかしい御顏をなすつて、二三度御み
足を御踏鳴しになりながら、
老人は片々の
足を洗つたばかりで、急に力がぬけたやうに手拭の手を止めてしまつた。
ぢやによつて「れぷろぼす」は、大象の
足にまがはうずしたたかな手を大地について、御輦の前に頭を下げながら、
老人は片々の
足を洗ったばかりで、急に力がぬけたように手拭の手を止めてしまった。
日の光にむせるような声で、こう言うと、老婆は、杖をひきずりながら、二
足三
足あとへ帰って、まず口を切る前に、上くちびるをべろりとなめて見せた。