これだけの大した
身なりの婦人で、引取人の無いのは不思議千万だと署員が噂さし合っているところへ、待ちに待った引取人が現れた。
その楽の音をききつけて、建物の間を、ぞろぞろと、うすぎたない
身なりをした男女の群衆が通っていく。
前の千鳥足の酔漢は、小ざっぱりしたもじり外套を羽織った粋な風体だが、後から出てきたのは、よれよれの半纏をひっかけた見窶しい
身なりをしている。
貧しい
身なりにも関らず、これだけはちゃんと結い上げた笄髷の頭を下げたのである。
が、
身なりはちゃんとしていますから、どこか相当な家の奥さんでしょう。
客は
身なりのなかなか立派な老人と若い男とで、たがいに丁寧に挨拶して別れた。
それはわたしたちの
身なりのためであったか、わたしたちがとぼとぼ歩いて行くつかれきった様子が、かれらの注意をひいたのであろうか。