言葉を詩の爆彈に填充する火藥とすれば、その言葉の性質をも
辨へず、調合をおろそかにすることは出來ないのであらう。
而て支那に於ては時期を
辨へず無理に武力などを以て統一をしようと思つて出て來る人物があると、却て人民の恨みを招き失敗した例が澤山ある。
現にこの間も何とか云ふ男の作つた贋物の書画は、作者自身も真贋を
辨じなかつたと云つてゐるぢやないか。
百字以上となるとさきに述べた簡を幾個となく韋で編み連ねて用を
辨じた。
でも姐さんが可哀さうだから勘
辨してお遣りつて言ふから、勘
辨してやつたの。
如何に不完全な國語を有する人民でも、それで一通りの用が
辨ずるまでに仕上げた根氣は大層なものだ。
最後にその二等と三等との區別さへも
辨へない愚鈍な心が腹立たしかつた。
館山の町つゞきなる沼村に、二階が一間、下が二間なる家を借り、飯だけは、家主にたいてもらひ、餘は一切、各自交代して之を
辨じぬ。