こういう洋行赤毛布事件は岩倉公一行欧洲旅行以来
途絶えていたものと解していたが、案外そうでは無いのだね。
が、彼の自由になる金が
途絶えた生活は續けられて行つた。
根分もやらず、小さい鉢に植ゑた儘で、土を取り替へもせず、芽も摘まず、勿論水も
途絶え勝であつた。
坂を下りて、一度ぐっと低くなる窪地で、途中街燈の光が
途絶えて、鯨が寝たような黒い道があった。
こう、
途絶え途絶え、ちらほらこの処を往来う姿は、あたかも様々の形した、切れ切れの雲が、動いて、その面を渡るに斉しい。
地形の関係で外界との連絡がまつたく
途絶えてゐるためであらう。
暫く
途絶えたかと思うとまた、静かな朝の深い霧の中から、夢色のしっとりと淡白いその霧の幕をふるわせて、はげしく罵り合う声が聞えました。
この四五日糸を紡ぐ音がぱったり
途絶えたが、やはり夜更になっても睡らぬのはこの二軒だけだ。
某君兄弟数人はいずれもわたしの中学時代の友達で、久しく別れているうち便りも
途絶えがちになった。