両方で
適度に助け合い世話もやかせ合わなければ両者の親愛はむしろ保てないと私の生活意識の一部分が明確に感じて居ます。
共産党を
適度に皮肉って、十人のうち七人ぐらいナルホドと思わせるようにできている。
三四郎の住居は、丸太材を
適度に配したヒュッテ風の小粋な住居で、同じように三軒並んだ右端の家であった。
薄い毛織の初夏の着物を通す薔薇の棘の植物性の柔かい痛さが
適度な刺戟となつて、をとめの白熱した肢体を刺す。
この程度の小都市は、私に
適度の休息と刺激とを与えてくれる。
主題は平明で厳粛で、祈りの歌に似た昂揚性をもち、しかも、読者の頭次第では、真実の
適度の深さにおいて、力強い思想の結実を看ることができるのである。
「自分の仕事」と「倶楽部の仕事」とを、
適度に区別して考へることが必要だと私は思つてゐる。
修養と意力によつてこれに
適度の「断」があるであらう。
実生活上にも
適度のリアリズムを加へたる人道主義者。
夫れよりは「精々うまい物を
適度に食へ」と云ふのが最も簡單で要領を得た標語である。