其ひをニ隣家の家をたゝき破り、うしろの町ニ出候て、薩の伏水屋
鋪ニ引取申候。
然時ハ薩州人さし立テ御受取申、薩屋
鋪ニ所置仕度、何卒よろしく奉願候。
わたくしの側へお坐り遊ばせ』女王は白い光の様な、しなやかな指で、地に
鋪いてある紫の褥を指ざすのである。
こう思って彼は急ぎ足で
鋪石を踏みならしながら、第一の横町をまがった。
それらの人びとは少しの音もさせずに自分たちの席につきましたが、その動いている時、
鋪石の上に靴の音もなければ衣ずれの音もないのです。
ここも紫檀の椅子机が、清らかに並べてありながら、冷たい埃の臭いがする、——やはり荒廃の気が
鋪甎の上に、漂っているとでも言いそうなのです。