さア、この六神丸を呑んで、——気を
鎮めて、——どんな事があったんだか、みんなに話して頂戴」と言って、コップを唇にあてがってやった。
別に意識のあるわけでなし、心を
鎮めて伏してゐると、果ての知れない遠い処に澎湃と溢れ、静かに零れるものがあつた。
今年十七の春父が急いで国元へ引返す際、彼はすぐに騒ぎを打ち
鎮めて京へ帰れる見込みで、留守の館には姫の従者として男女一人ずつ残しておきました。
……いはれなう、其方たちの来る処ではないほどに、よう気を
鎮めて、心を落着けて、可いかえ。
これは一日も早くこの怪しいものを退治して、天子さまのお悩みを
鎮めてあげなければならないというので、お公卿さまたちがみんな寄って相談をしました。
そうして黙って気を
鎮めていると私は自分を捕えている強い感動が一種無感動に似た気持を伴って来ていることを感じた。
それにもう一つは心臓がひどく弱ってしまって、一度咳をしてそれを乱してしまうと、それを再び
鎮めるまでに非常に苦しい目を見なければならない。
実際、その森厳な古い町は、夢のような、心を
鎮めてくれる場所であった。