ここから十里ばかり先に呂という家がありまして、そこは
閑静で綺麗な上に、賊をふせぐ用心も出来ていますから、そこへ行ってお泊まりなさるがよろしゅうございます。
ただ庭先から川向うを見ると、今は両国停車場になっている御竹倉一帯の藪や林が、時雨勝な空を遮っていたから、比較的町中らしくない、
閑静な眺めには乏しくなかった。
六週間以前に、家内と僕とが二人連れで、家具付きのアパートメントをさがしに出て、ある
閑静な町をとおると、窓に家具付き貸間という札が貼ってある家を見つけたのだ。
川のこっちは浅草もはずれの橋場通り、向こうは寺島、隅田とつづく
閑静も
閑静な雛の里です。
外には
閑静な中庭が石燈籠に火を入れて、ひつそりと竹の暗をつくつてゐる。
見付は小諸風の門構でも、内へ入れば新しい格子作で、二階建の
閑静な御住居でした。
お宅は下根岸もズッと末の方で極く
閑静な処、屋敷の周囲は矮い生垣になって居まして、其の外は田甫、其の向に道灌山が見える。
その横町はせまくて、まあ
閑静な方だったが、それでも日曜以外の日には商売が繁盛していた。