聖書を隅から隅にまですがりついて凡ての誘惑に対する唯一の武器とも
鞭撻とも頼んだその頃を思いやると立脚の危さに肉が戦きます。
さうして今後も着換へをするやうに、
鞭撻の労を執つてくれ給へ。
どうも蛇笏君などから
鞭撻を感じた往年の感激は返らないらしい。
この一片の偽らざる有の儘の告白も凡て繊弱な自己に対する適当なひとつの
鞭撻に過ぎませぬ。
要するに、翻訳といふ仕事は、手をかければかけるだけ安心できる仕事で、その点、乏しい才能を
鞭撻して
鞭撻し甲斐のある、凡そ唯一の文学的作業であるやうに思ふ。
鞭撻、助言、批評を与へられた方々にも、いちいち返事はさしあげなかつたが、こゝでご挨拶をしておくことにする。
ルメエトル、ボオエル等の名批評家を好意ある
鞭撻者としました。
この舞台こそ、先生が親しくわれわれを指導しわれわれを
鞭撻せられた思い出の道場であります。
現実の心得としては、おそらくさきに述べたような私の高等的忠言よりも、「読むべし、読むべし」と
鞭撻すべきかもしれない。