この一事を以てしても、詩人としての薄田氏の大は何ぴとにも容易に
首肯出来るであらう。
これを称して当代の珍と云う、敢て
首肯せざるものは皆偏に南瓜を愛するの徒か。
よく、草や木のだまつて居る静けさを申す人がありますが、私には
首肯出来ないのであります。
話などはしなくても、幕が下りて、たゞ、お互ひに顔を見合はせたゞけで、「なるほど」と
首肯き合へるやうな連れが一人ほしい。
非常にお世辞のいい同氏の反駁を、僕が取立ててかれこれ云ふ筋合でもなし、殊に、演出に関する興味ある一家言は、僕を
首肯せしめるに足るものであつた。
分らないのではなく結局、世人を
首肯させるに足るような具体的な原因はないと言うのが、本当だろう。
あれだけにしつかり物を見る眼があつて、自己への徹底が強い響を傳へるのだなといふことを
首肯させる。
この帖を見るに我等の
首肯し難き事二三あれば、左にその二三を記し、燕雀生の下問を仰がん。
今もし河上氏があの言葉を発せられたら、私はやはり
首肯したではあろうけれども、ある異なった意味において
首肯したに違いない。