ビーフは香ばしい
香料と松茸でいり煮したものを、パイの皮に幾重にもはさんで焼いたもの。
女王が泊つた客殿の部屋は美しい香気が、東洋風な西洋風な、世界中の最も美しい香りを集めた
香料が女王自身の息のやうに残つてゐて王を悲しませたことであらう。
小町が小さい荷物を持つてゐたとしても、櫛、紙、
香料の袋、肌着ぐらゐな物しか考へられない。
香料をふりそゝぎたるふし床より恋の柩にしくものはなし
多分はいくら
香料をかけても、揉み上げにしみこんだ煙草の匂は羊肉の匂のようにぷんと来るであろう。
その小さい緑の古宝玉はよく
香料のうつり香の新しい汗のにじんだ私の掌にも載り、ウイスキイや黄色いカステラの付いた指のさきにも触れる。
当時用ひられた香油は概して固形脂肪に賦香した膏薬やうのものであつたが、乾燥粉末状の
香料もあつた。
およそ嗜好飲料は
香料の悦びの外に、一種の客観性の心境を作らせる作用がある。
中にも栴檀、沈香、胡椒等の
香料の産出は全世界に比類なく、中世印度の文學にもマラヤの栴檀と云うて讚歎いたしてあります。