その朝湯を廃止することになったのは大正八年の十月で、燃料
騰貴のために朝から湯を焚いては経済が取れないと、浴場組合一同が申合せて朝湯を廃止したのである。
次に「徳用飯殖焚法」と題するものは、「ある作用によりて飯を四割以上増殖する焚き方なり」とて、「米価大
騰貴の際、各戸一日も欠くべからざる発明」と言えり。
ついで明治五年以前には、半紙が十二文から、十四文、十六文、二十文と
騰貴し、酒は一升百二十四文から百三十二文、さらに百四十八文から百六十四文、二百文に急騰した。
もし地主に一任しておくなら、つまりは小作料の
騰貴でなければならず、でなければ、それこそ杉や桑や、その他ここに適当と思われる樹木の恐れが……。
さらに、インフレーションにより、当然招来する物価の
騰貴は、いよ/\彼等を死地に追いやるものとして、ありの群に、殺虫剤をかけると同じいものです。
諸物価は益々
騰貴するにもかゝわらず、農作物はその割に上らなかった。
……最う恁う世の中がせゝつこましく、物價が
騰貴したのでは、そんな馬鹿な眞似はして居られない。