御車の前に糞をするといかんといふので、黒胡麻を食べさせて糞の出ないやうにするといふ、牛も
骨の折れる事でございます。
が、之をも一度近代訳することになると、
骨の折れる語になつてしまつてゐる。
出がけのときは、やれ／＼、また重苦しく気
骨の折れることと、うんざり致します。
最後に、演劇年譜であるが、少壮篤学の士中田耕治君に、非常に
骨の折れる草案を作ってもらい、山田肇君に校訂をおまかせした。
それでなるべく人にも会はず、会つても向うにばかり話をさせておくといふ風で、これもなかなか
骨の折れる修業である。
おきん 畜生！ また大根を二、三本盗みやがった！ 作、今度見つけたら背
骨の折れるほど、どやしつけてやれ！ どこのどいつやろう。
——こういういがみ合いを続けていたから、桃太郎は彼等を家来にした後も、一通り
骨の折れることではなかった。
広も可哀さうだし、お前さんも気兼だし、第一わしの気
骨の折れることせつたら、ちつとやそつとぢやなからうわね。
「ああ、なんという
骨の折れる職業をおれは選んでしまったんだろう」と、彼は思った。
一歩ごとに体躯を前に傾けて男はのそのそと歩む、その長い脚はかねての遅鈍な、
骨の折れる百姓仕事のためにねじれて形をなしていない。
