あの人は私の部屋へ訪れてきても、自分の言ふことだけを言ひ、自分の考へだけを追ひ、そして、時々
うろ/\あたりを見廻したと思ふとふと坐る場所を変へたりした。
何時、だしぬけに気まぐれなお膳を撒かれても、
うろたへぬだけの用意がいる。
事代主神は
うろたへて、小舟に乗ることは乗つたが、櫂は岸に置き忘れて来た。
『やい、やい、いま頃何を
うろ/\歩き廻つてゐるのだ』
ある男の魂のために、——あるいは「ぽ
うろ」と云う日本人のために、冥福を祈ってやりたいのです。
「ちょうにん、ちょうにん、ちょうじゅ
うろう、まんまる入道、ひら入道、せいたか入道、へいがのこ、いっちょうぎりの、ちょうぎりの。
鬼どもはやがて、おじいさんの居る
うろの前まで来ますと、がやがやいいながら、みんなそこに立ち止まってしまいました。
うろ覺えの儘藝者と素人とが銘銘の古巣へ持ち歸つた土産が、銘銘の土地に今迄何處にもなかつた新らしい節を造り出します。
ところが指導を受ける生徒の中に偶然水原といふ、私は知つてゐるが向うは知らぬ美しい少女がゐたので、私は
うろたへた。