おもむろに の例文

ゆっくり・徐徐に・徐々に・じょじょに・徐に・徐徐・じんわり 等の意味を持つ「おもむろに」の例文です。カジュアルな用途・伝統的な用途のそれぞれを知れます。

「おもむろに」の書籍での例文

中介は上衣を脱いで御丁寧に壁にぶらさげ、おもむろに部屋を歩いて演説中のところであつたが、部屋の中央にひつくり返つてノビてゐた。
おもむろに鬚をひねつて
「もう五年と相成るか」と帯刀は憮然としてその五ヶ年の年月をふりかえっているようであったが、やがておもむろに虎松の方に面を向け直し「こりゃ虎松。
満座粛として静まり返って居るなかに、おもむろに、異見を述べたのは秀吉である。
尾生は水際から歩をめぐらせて、今度は広くもない洲の上を、あちらこちらと歩きながら、おもむろに暮色を加えて行く、あたりの静かさに耳を傾けた。
私が再こう念を押すと、田代君は燐寸の火をおもむろにパイプへ移しながら、
蜘蛛は糸の敷物の下に、いつの間にか蠢き出した、新らしい生命を感ずると、おもむろに弱った脚を運んで、母と子とを隔てている嚢の天井を噛み切った。
はいるなりKという少女はあん蜜を注文したが、私はおもむろに献立表を観察して、ぶぶ漬という字が眼にはいると、いきなり空腹を感じて、ぶぶ漬を注文した。
全く僕は蟄虫が春光に遇っておもむろに眼を開くような悦ばしい気持ちでいることができる。
品川を過ぎて短いトンネルを汽車が出ようとする時、葉子はきびしく自分を見すえる目を眉のあたりに感じておもむろにそのほうを見かえった。

「おもむろに」のオンラインでの例文

帰り支度があらかた済んだ頃、三條さんがおもむろに上着の内ポケットからコインケースを取り出した。
私が、何かを話し掛けるべきかと躊躇していた時、彼女はおもむろに携帯電話を取り出し、その画面に集中し始めた。
そしておもむろにその両手を下に降ろすと真顔でこう言いました。
A君が出したお茶を飲みつつ、相田君はおもむろにデジカメを見せてきた。
その上、なぜか彼の上司がおもむろに高そうなパンをくれたのを持ってきた。

「おもむろに」の他の表現

日常的に使用されていない形のものも列挙します。実際にその使用されているかは、クリックして例文を確認してください

ゆっくりゆるり次第次第に漸くぽつぽつぼつぼつやおら徐徐にぼちぼち次第にゆったり徐々に緩りのろのろ歩歩のそりじわっとゆるゆるのったりちびちび徐にそろそろのっそりのそのそ追追漸う段段悠々ゆらり追い追いひたひた徐ろにじんわりちびりちびりじわじわぐずぐず追々もたもた

「おもむろに」の関連語句

俗語口語形口語話し言葉会話語

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