ところが江戸になって非常に盛んに行なわれる語、書物に出はじめたのは鎌倉であるから、武士から出はじめた語であろうが、それに「
お伽」という語がある。
一方の『牡丹燈記』が浅井了意の『
お伽ぼうこ』や、円朝の『牡丹燈籠』に取り入れられているのは、どなたも能く御存じのことでございましょう。
孫七の家には大きな囲炉裡に「
お伽の焚き物」の火が燃えさかっている。
二郎は、
お伽話にでもあるように、美しい船だと思いました。
ぢやあ、もつとわしの祖父の話を聴かせろと仰つしやるんで?——よろしいとも、
お伽になることなら、なんの、否むどころではありませんよ。