ふた口目にはむかし者というが、明治三十年前後の此の時代に、普通の住宅で電灯を使用しているのはむしろ新らしい方であった。
幸いに
ふた月三月でやんだが、その犯人は遂に捕われずに終った。
途中から路が
ふた筋に分かれていて、右へ出ればさのみに怖くないが、その代りに景品を呉れない。
どうやら、そのおういが、自分たち
ふたりへ呼びかけているようでしたから、
ふた足み足近づいて待ち迎えながら顔を見定めると、だれでもないご番所の小者です。
まことに賛賞どころか、三嘆にあたいする推断というべきですが、だからおしゃべり屋の伝六の喜び方は、もうひととおりや
ふたとおりのものではありませんでした。
あちらへ漂い、こちらへ漂っている
ふた品を見ていると、どうも少し変なことがある。
そこで内心非常に驚いたけれど尚も石を老叟に渡すことは惜いので色々と言ひ爭
ふた。
堤の下で「お乘なさい」と言つたぎり彼は舟中僕に一語を交へなかつたから、僕は何の爲めに徳二郎が此處に自分を伴
ふたのか少しも解らない、然し言ふまゝに舟を出た。