亮作は怒りに
ぶるぶるふるえるが、二人の女はとりあわない。
と、首を振ると、耳まで被さった毛が、
ぶるぶると動いて……腥い。
羅馬数字も風の硝子窓の
ぶるぶると震うのに釣られて、波を揺って見える。
丘の上にのぼり切ると、僕は
ぶるぶると身ぶるいした。
そして
ぶるぶるふるえながら、小さくなって息を殺していました。
霞沢岳の影と白樺の影が、一緒になって、
ぶるぶると震えている。
最初は、……二度目は、……三度目は、……」制服を着た大学生は膝の辺りの寒い為に、始終
ぶるぶる震へてゐた。
そしてジン酒におだてられた悪鬼以上の憎悪が体のあらゆる筋肉を
ぶるぶる震わせた。
だからいまでは、ほんのちょいとした仕事にも体が
ぶるぶる震え、ものの影にもおびえるような有様です。
そこで、ちいさいかぎを手にとって、
ぶるぶる、ふるえながら、小べやの戸をあけました。