「揺れる」の例文

「揺れる」の書籍での例文

船は小さくて怒濤に呑まれんばかりに揺れるし、犬や豚のように船底に積み重ねられた男女三十余名の密航団は、船員達に踏んづけられ虫の息である。

玄海灘密航

金史良

柳が、気ぜわしそうにそのくせ淋しく揺れる。

巴里の秋

岡本かの子

和尚が念仏を唱えて、しばらくその前に立ちどまると、金色の仏具は、思い思いに揺れる灯かげを反射した。

死体蝋燭

小酒井不木

そこへ道糸を振り込んでそろそろと流してやると、白羽の目印がツイと横に揺れる。

木の葉山女魚

佐藤垢石

僕は木下杢太郎君ではないから、何サンチメートルくらいな割合で、揺れるのかわからないが、揺れる事は、確かに揺れる。

Mensura Zoili

芥川竜之介

有色人種特有の嘆きと浮れと決意のメロデーが運動筋を不思議に飜弄する（殖民地のお化）の曲の波に乗つてダーポーシュ帽の赤い房が揺れる。

赤、青、薄紫の燈光が揺れる。

明和戌年秋八月、そよ吹きわたるゆうべの風に、静かに揺れる尾花の波路。

おせん

邦枝完二

私はまた、この無我夢中の恐怖の数瞬間に、その部屋の壁を蔽うている黒い壁掛けが静かに、ほとんど眼にたたぬほどかすかに、揺れるのを見た。

落穴と振子

佐々木直次郎

そして車の中の一人の女はしかと両側を握って身体の揺れるのを防いでいる。

糸くず

国木田独歩

「揺れる」のオンラインでの例文

揺れる投げ縄の頂上が見たことのない大きさで爆殺され、散り散りに、或いは燦然とした恐怖。

オト

今日もnoteを開くと、私は彼女の気まぐれに揺れるしっぽを、美しい灰色の毛並みを、それが綺麗に丸の中に収まったアイコンを見る度に思い出すことができる。

日野笙 / Sou Hino

独特の水の揺れる音がコポコポと鳴っていた。

しんさく

では、まいりましょう！01. ファーザー老いによる思い出の喪失と親子の揺れる絆を描くスリリングなヒューマンドラマ完璧な映画。

U-NEXT映画部/ユーネクスト

ゆらり揺れるメロディと気持ちの良いグルーヴが生み出す脱力感、聴く人を選ばないジャンルレスながらもしっかりとスタイリッシュで心地よいチルミュージック。

紅葉(もみじ)

なんとも言葉に表しにくいが、ドリンクとスイーツが良いハーモニーを奏でた瞬間のあの感動は、心が揺れる。

甘味料

夜になるとお月様が指揮をして風に揺れる草花の葉と昆虫達がそれにあわせて見事にハモリます。

シバイヌモモ

捕まえるコツは？木が揺れると脚を縮めて落ちてくるので、樹液の出ている広葉樹を見かけたら揺さぶってみる。

イチカワマナブ

それでその風に揺れる木々をファインダー越しに見つめていたら、人類が滅んだ時のことを考えていて。

ほんのひととき

『空のカーテン』という曲に合わせて、ゆっくりと揺れるペンライト。

チャーシュー食べるタイミング　/　じゃが山りこ

揺れるの例文

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揺れる の例文

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