僕は土間の
まん中に立ち、機械的に巻煙草に火をつけたりした。
現にこの首府の
まん中にも、こう云う寺院が聳えている。
彼の顔のまわりには、十人あまりの顔が、皆
まん中に置いた燈火の光をうけて、赤く幕営の夜の中にうき上っている。
云わば細長い腸詰めのような物が、ぶらりと顔の
まん中からぶら下っているのである。
子爵の言につれて我々は、陳列室の
まん中に据えてあるベンチへ行って、一しょに腰を下ろした。
今の中にどうかしなければ、糸は
まん中から二つに断れて、落ちてしまうのに違いありません。
僕は、船のサルーンの
まん中に、テーブルをへだてて、妙な男と向いあっている。
同時に又彼等の一人は丁度部屋の
まん中に立ち、踊ると云ふよりも跳ねまはつてゐた。
と申すのは頭の
まん中に丁度按摩膏を貼つた位、入れ墨がしてあるのでございます。
一年の丙組(当日はここを、僕ら——卒業生と在校生との事務所にした)の教室をはいると、もう上原君と岩佐君とが、部屋の
まん中へ机をすえて、何かせっせと書いていた。