「ゆすりはず」の例文

「ゆすりはず」の書籍での例文

その後一年目に河内へ嫁入つて居た姉の藪入りの時に、万葉集略解の四六判の洋本をゆすり得た時の気分も、まだあり／＼と残つてゐます。

と椅子をゆすりながら、横にある小さな虫穴を指さしました。

名ざしで引出されて、頭をかきながらひと膝ゆすり出た。

「わたくしどもの商売繁昌は結構と申してよいか判りません」と、平兵衛は腰から煙草入れを抜き取って、ひと膝ゆすり出た。

大阪で少年期を過して、今、四五十になつて居る人たちの胸は、底からゆすり揚げられる気がする。

名ざしで引き出されて、頭をかきながらひと膝ゆすり出た。

妻はその暇にようやく追いついて背の荷をゆすり上げながら溜息をついた。

一二　神野寺を南に下る十餘町山腹ゆすり落つる大瀧

鍵がうまく開かなくて貧乏ゆすりをしている片山さんの後頭部の白髪を見ていたら、この職場は恋愛というかトキメキみたいなものは期待できないと思った。