こう云う治修は今度のことも、自身こう云う三右衛門に
仔細を尋ねて見るよりほかに近途はないと信じていた。
その男を訪ねるに
仔細はないが、訪ねて行くのに、十年越の思出がある、……まあ、もう少し秘して置こう。
勤めの女が店をぬけ出して、今頃こんな処にさまよっているには、何かの
仔細がなければならない。
これには何かの
仔細がありそうだと、多吉もかんがえました。
事の
仔細をよくも知らないで、相手が異人だから遣っ付けてしまえと、無我夢中で加勢に出て来る者もある。
唯それだけなら別に
仔細もないのであるが、彼女はとかくに文字春のそばを離れないで、あたかも道連れであるかのようにこすり付いて歩いてくる。
仔細もなしに半鐘をつき立てて公方様の御膝元をさわがす——その罪の重いのは云うまでもない。
それが御前のお屋敷だったと、只これだけの
仔細でごぜえます」
坊主の方では、幇間から間違の
仔細をきくと、すぐに機嫌を直して大笑ひをしたさうである。